先に結論
タイは今でも日本より安く感じるものはあります。でも、2008年頃の「日本円を持ってタイにいると強い」という感覚は、かなり薄くなりました。
昔は10,000円で4,000バーツ近くになった時期がありました。今は10,000円で2,000バーツ前後。そこにタイ国内の物価高が重なるので、体感としてはかなり厳しいです。
日本からタイへ送金するたびに、10,000円の軽さを感じる
日本からタイへ生活費や仕事用の資金を移すとき、私はよくWiseを使っています。
送金画面に10,000円と入力する。すると、表示されるタイバーツはだいたい2,000バーツ前後。
「ああ、またこのくらいか」と思うようになりました。もう慣れてしまったようで、でもやっぱり慣れない。
私がタイに来たのは2008年です。あの頃からタイに住んでいる人なら、たぶん同じような感覚があると思います。
一時期、円がかなり強かった頃は、10,000円を両替すると4,000バーツ近くになることもありました。今の感覚で考えると、同じ10,000円なのに受け取れるバーツがほぼ半分です。
為替レートや物価は日々変わります。この記事では、厳密な投資・金融分析ではなく、2008年からタイに住んでいる生活者としての実感を中心に書いています。
円高だった頃は、10,000円で4,000バーツ近く見えていた
2008年から2010年代前半くらいまでのタイ生活は、日本円を持っている人にとってかなり楽でした。
もちろん、当時のタイにも物価上昇はありました。何でも安い楽園だったわけではありません。それでも、日常生活の感覚としては、今よりずっと余裕がありました。
2011年前後には、1円が0.38〜0.40バーツ前後で推移した時期もありました。単純計算すると、10,000円で3,800〜4,000バーツ台が見える時代です。
External Link Japanese Yen to Thai Baht History: 2011 2011年の日本円/タイバーツ為替レート履歴を確認できる外部サイトです。円高時期の大まかな参考として掲載しています。 exchangerates.org.uk当時のローカル食堂なら、30〜40バーツくらいで食事ができました。カオマンガイ、ガパオ、クイッティアオ、カオソーイ。普通に外で食べて、飲み物をつけても、それほど財布に響かなかった。
10,000円が4,000バーツ近くになり、40バーツの食事ならざっくり100食分。今思うと、かなり強かったです。
今は10,000円で2,000バーツ前後の感覚
2026年5月時点では、1円はだいたい0.20バーツ前後で動いています。つまり10,000円をタイバーツにすると、約2,000バーツ前後です。
もちろん、実際の受取額は送金サービス、手数料、送金タイミングによって変わります。それでも、生活者としての実感はかなりシンプルです。
日本円の力が、タイ生活の中では昔よりかなり弱くなった。
External Link Japanese yen to Thai bahts Exchange Rate History | Currency Converter | Wise Dive into historical exchange rates for JPY to THB with Wise's currency converter. Analyse past currency performance, track trends, and discover how currencies have fluctuated over time. wise.com| 時期の感覚 | 10,000円の目安 | 40〜60バーツの外食で考えると |
|---|---|---|
| 円高だった頃 | 3,800〜4,000バーツ前後 | 40バーツ飯なら約100回分の感覚 |
| 最近の感覚 | 2,000バーツ前後 | 60バーツ飯なら約33回分の感覚 |
かなり雑な計算ですが、生活者の実感としてはこれが大きいです。
為替で半分。物価でさらに目減り。これがきつい。
コロナ後、そして戦争以降、物価の空気が変わった
タイに長く住んでいると、物価の上がり方にも波があります。
少しずつ上がる時期もあれば、ある時期から一段階、空気が変わることもあります。
個人的に強く感じたのは、コロナ後。そしてロシア・ウクライナ戦争以降のエネルギー価格や物流コストの上昇あたりからです。
タイだけが特別に物価高になったというより、世界的に燃料、物流、食品、原材料の価格が上がり、それがタイの生活にもじわじわ効いてきたという感覚です。
特にガソリンやディーゼルなどの燃料価格は、生活全体に効きます。自分で車やバイクに乗る人だけではありません。配送、仕入れ、屋台、飲食店、Grab、運送費。全部どこかで燃料代の影響を受けます。
External Link Thailand Gasoline Prices Gasoline Prices in Thailand increased to 1.36 USD/Liter in May from 1.31 USD/Liter in April of 2026. This page provides the latest reported value for - Thailand Gasoline Prices - plus previous releases, historical high and low, short-term forecast and long-term prediction, economic calendar, survey consensus and news. tradingeconomics.comチェンマイでも、外食50バーツスタートが普通になった
昔は30〜40バーツで食べていたローカル飯も、今では50バーツスタートくらいの感覚になってきました。
チェンマイでも、60〜70バーツの外食はもう普通。少しきれいな店、量がある店、外国人も来る店、エアコンのある店なら、それ以上も珍しくありません。
もちろん、まだ安い店を探せばあります。市場やローカル食堂なら、今でも比較的安く食べられる場所はあります。
でも、全体の基準は明らかに上がりました。
昔の感覚で「タイなら外食は安いでしょ」と思っていると、今はけっこう違います。しかも、そこに円安が重なります。
個人的な外食価格の体感
- 昔:ローカル飯は30〜40バーツでも十分食べられた
- 今:50バーツスタートの店が増えた
- チェンマイでも60〜70バーツは普通になってきた
- 少しきれいな店や量が多い店では、それ以上も珍しくない
「タイは安い国」という感覚は、もうかなり古い
日本にいる人と話していると、今でもたまに「タイは物価が安いからいいよね」と言われることがあります。
もちろん、日本と比べて安いものはまだあります。家賃、ローカル食、修理、人件費、日用品の一部。探せば安く暮らす方法はあります。
でも、2008年頃の感覚とはかなり違います。
特に、日本円ベースで考えると厳しいです。
タイバーツで稼いで、タイバーツで使う人。日本円で稼いで、タイバーツに替えて使う人。日本円の貯金を崩してタイで生活する人。
この違いで、感じ方はかなり変わります。
日本円をタイバーツに替えて生活している人にとっては、今の円安はかなり重い。しかも、タイの物価も上がっている。昔より外食も高い。燃料も高い。輸入品も高い。家族がいれば、学校、車、保険、通信費、医療費もあります。
「タイだから安い」というより、「タイでもちゃんと生活コストを見ないと厳しい」という時代になったと思います。
リモートで日本の仕事をしていても、円安は他人事ではない
私はタイに住みながら、日本向けの仕事をリモートでしています。
この働き方は、かなり自由度が高いです。日本のお客様とやりとりしながら、タイで生活する。Mac、クラウド、メール、送金サービス、AIツール、リモート環境があれば、昔よりずっと仕事はしやすくなりました。
でも、収入が日本円ベースの場合、為替の影響はそのまま生活に来ます。
日本円で受け取った売上を、タイバーツに替える。その時点で、昔よりバーツが少ない。さらに、タイ国内の物価も上がっている。
つまり、同じ売上でも、タイで使える実質的な力が落ちています。
昔の「日本円で稼いでタイで暮らす」は、かなり強い組み合わせでした。でも今は、そこまで単純ではありません。
家賃、通信費、学校、車、保険、ガソリン、外食費。日本円ではなく、毎月何バーツ出ていくのかを見ておくと、円安時のダメージがわかりやすくなります。
それでもタイ生活を続けている理由
ここまで書くと、タイ生活がただ厳しくなっただけのように見えます。
実際、厳しくなった部分はあります。特に円安と物価高の組み合わせは、かなりきついです。
でも、それでもタイに住み続けているのは、生活のリズムや空気感が自分に合っているからだと思います。
チェンマイのほどよい地方感。ゆるさ。人との距離感。日本の仕事をしながら、少し違う時間の流れで暮らせる感じ。
まぁ、一番の理由としては、既にこの地で家族ができたから。妻と子供が二人。
昔ほど「安いからタイ」という感覚ではありません。今はもう少し現実的に、「この場所で暮らしながら、どう仕事と生活を整えるか」という感じに近いです。
為替も変わる。物価も変わる。働き方も変わる。使うツールも変わる。
その中で、Macやクラウドサービスや送金アプリを使いながら、なんとか日々の仕事環境を整えていく。Desktop Notesでは、そういう小さな実感も残していきたいと思っています。
まとめ:10,000円の重みが、昔とはまったく違う
2008年からタイに住んでいると、日本円とタイバーツの関係が生活感覚として体に残っています。
昔は10,000円で4,000バーツ近くになった。今は10,000円で2,000バーツ前後。
昔は30〜40バーツで食べていた外食が、今では50バーツスタート。60〜70バーツも普通になってきました。
為替は円安。タイの物価は上昇。燃料価格も生活に響く。
数字で見ると、ただの為替変動やインフレかもしれません。でも、生活している側から見ると、「同じ日本円なのに、タイで使える力がぜんぜん違う」という話になります。
厳しい。かなり厳しい。
でも、こういう変化も含めて、海外在住で日本の仕事を続ける現実なのだと思います。
よくある質問
タイは今でも物価が安いですか?
日本と比べて安いものはまだありますが、2008年頃の感覚とはかなり違います。特に日本円をタイバーツに替えて生活する場合、円安とタイ国内の物価上昇が重なるため、昔より厳しく感じます。
10,000円で4,000バーツくらいになった時期っていつですか?
2011年前後には1円が0.38〜0.40バーツ前後で推移した時期があり、10,000円で3,800〜4,000バーツ台が見える感覚がありました。為替は日々変わるため、記事内では生活者としての大まかな実感として扱っています。
タイで日本円収入のまま暮らす場合、何に注意すべきですか?
日本円収入の場合、為替の変動がそのまま生活費に影響します。家賃、外食、燃料、通信費、学校、医療費などをタイバーツ基準で見直し、円安時でも無理が出ない固定費にしておくことが大切です。